七夕の願い事

私は、欠陥人間なんです。

中学の後半くらいから、数学の授業についていけなくなり、高校になると、いつも放課後に残されて、補習授業を受けていました。

その頃からうすうす気づいていましたが、
計算という計算がほとんど出来ません。

お金から始まって、将来設計という計算まで。
というわけで、いつも行き当たりばったりでやってきまして、今もなおそんな人生を歩んでいます。

あと、手先がメチャクチャ不器用なんです。
中学、高校と、私の手作りしたものは、
いつもバザーで売れ残り、「またメグの売れなかったね(笑)」
という無邪気な友達の声が、今も忘れられません。

24歳の時に初めて、手編みのセーターにトライしましたが、クリスマスまでに出来上がらず、袖のない丸首のチョッキになり、
それでも心意気だけは受け取ってもらおうと、当時の彼に差し上げたところ、
それを着ているところを見た彼の父親に、
「お前なんでそんなみすぼらしいもの着てるんだ!」
と怒鳴られたという話を聴き、もう他人に、
手作りのものをあげるのは、金輪際やめようと誓いました。

あと、運動神経が極端に悪い。
笑ってはいけない場面になるほど笑ってしまう。
などなど、社会人としてなかなかキビしい
欠陥をたくさん持っています。

なかでも、笑ってはいけない場面で笑ってしまうということについては、母方の祖母の
影響が多大にあると感じています。

おばあちゃんは病院が嫌いで、一度も診察は受けませんでしたが、ずっと認知症で、
一年中「もうすぐクリスマスじゃねー」
と言っていたおめでたい人です。
自慢話が何より嫌いで、落ちのない話をするなといつも注意されました。

私は20代から40代までそのおばあちゃんと
同じ家に暮し、弾けるキャラクターから放出される、格言をたくさん拝聴し、笑いの種を植え付けて頂きました。

七夕になると、「願い事はかなったらお終い」
と言って、一度も短冊に願い事を書こうとしなかったおばあちゃんを思い出します。

欠陥人間の私は、人一倍たくさんの願い事がありますが、今夜はおばあちゃんを思い出して、「これからも、笑いの神さまと仲良く出来ますように」
と、心で願うことにします!

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