以前、弘前の佐藤初女さんとお話をさせて頂いた時に、
聖書のお話になりました。
家に訪ねて来たイエスキリストを、
ひとりの女性は、とにかくおもてなしをする為に忙しく働いて迎えました。
ひとりは、何もせずに、ただイエスの隣に座り、その話に耳を傾けていました。
「どちらが、正しいのでしょう?」と聞いた私に、初女さんは少し考えて、
「私にとってもそれは、ずっと課題でした。
でも、今はどちらも正しいのではないかと思います。
祈りには、動の祈りと静の祈りがあり、
誰かの為に動く事も、ただ祈る事も、
どちらもかけがえの無い祈りの姿だと思います」と、おっしゃったのです。
今、その初女さんの言葉を度々思い出します。
この数週間で、長崎、五島列島、広島、京都祇園祭りと、
ずっと祈りの場にいたからかもしれません。
特に広島では、豪雨で被災した親戚の元を矢も盾もたまらず訪ねました。
彼女は、もっともっと大変なひとがたくさんいるから、頑張るしか無いと笑いました。
戦争や自然災害は、遥かな過去から、
今現在に至るまで、終わる事の無い大問題ですが、解決策は分かりません。
とにかく、人間は弱い存在で、
いつも何かに振り回されています。
今を生きている私に出来る事は、
とにかく自分の為にも、誰かの為にも、
出来る事を出来る場所でがんばること!
そして、感謝と祈りを忘れないこと!
そして、何があっても、
前を向いて、人生を楽しむこと!
うん、それしかない!
心に祈りを。
顔には笑いを。
そんなことを考えていた数週間でした。